養蚕農家の師匠の所に通うようになってから二年が過ぎました。
師匠は養蚕ではとても名の知れた方ですが、数年前に病気をされ、体が思うように動かれなくなってからは、蚕はほんの趣味程度におさめ、農業作物をたくさん作っておられます。
今回は唐辛子の手入れと小豆の収穫、冬に備えての準備などでした。
師匠とおかみさんの手作業は本当に一つ一つ丁寧でいつも感服します。
つるされた唐辛子のつややかで美しいこと。小豆の一つ一つは、まるで宝石のようです。大きくなり損なった一粒も、虫食いの一粒も、全部丁寧に収穫します。本当に、一粒も落としたままにしないのです。
「こういう粒は、大事にとっておいてお手玉にするから・・・」とおっしゃいます。
こぼれ種からでた双葉も、最後まで育ててあげます。(間違えて危うく踏みそうになります(^^;))
それは、お金にしたいというのではなく、一つ一つに対する愛なんです。
今年は大豆の畑がイノシシに全滅させられてしまいました。
「あちらさんも(イノシシ)、生きるので精一杯なんだから・・・」とそれ以降、大豆の話はしませんでした。
青空のとても美しい日でした。
「君の名に自信と誇りを」 垂ネーム工房 五岳館
「君の名に自信と誇りを」垂ネーム工房 五岳館