天蚕農園

イモムシの苦手な方はご遠慮ください②

さて、鼻歌を歌いながら帰宅したのですが自宅に着くとなにやら騒がしい・・。

「ウッキー♪」と呼ばれて?よく見ると・・猿です。しかもいっぱい・・。
まさかと思って急いで庭の小さいハウスに入ると・・・
今朝まで、幸せに葉っぱをはむはむしていた天蚕の幼虫たちが・・・無残に食い荒らされていました。8割方やられてしまいました。・・・言葉も出ません。きっと、また来るでしょう。
飼育の難しさを痛感した一瞬でした。
自然条件下では、卵を産むのはメスですから一組の雄と雌のつがいから300個の卵が出るとして、そのうち2匹生き残れば「現状維持」で、最もバランスの取れた形なのです。
だから、天敵にやられることをすべて計算に入れて300個の卵を産むのです。

天敵にやられて・・当たり前なのです。

精魂込めて育てた野菜や果物が、一夜の台風で台無しになる農家さんの切ない気持ちが少し分かるような気がしました。
しかも、幼虫たちはしゃべらないけれど、生きて動いていただけにその変わってしまった姿は、堪えました。

誰が悪いわけでも、何が悪いわけでもなく・・・それが自然なのです。

夕飯のお米を研ぎながら、この一粒一粒の米に農家さんがどれだけ労力を使い、心を砕いて作っているのか、・・玉ねぎを切りながらどれだけたくさんの自然と虫と人が関わって生きてきてるのかしみじみと考えました。

もっともっと感謝しながら生活していきたいと思いました。
そして、私はこの大自然のバランスの中から「繊維のダイヤモンド」と呼ばれる美しい糸の恩恵をお借りしたいと謙虚に思いました。
また、心新たに挑戦したいと思います。

「君の名に自信と誇りを」 垂ネーム工房 五岳館

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