ご無沙汰いたしました。有難いことに、全国各地の皆様より垂れネームのご注文を頂き毎日製作に励んでおります。五岳館の銘は「孤打我理・こだわり」。製作部が皆様のお名前にどれだけこだわっているか、お見せしたい思いでございます。
パソコンの筆文字（書体）は、突きつめていけばどなたか書道家の先生が書いた文字です。
どれも素晴らしいですが、一文字ずつ書かれているので、垂れネームのように並べると、上の字から下の字への流れがありません。流れだけでなく大小のバランス、画数による圧迫感などなど「お名前の数だけ」雰囲気が変わります。
五岳館では、一人一人の名前を垂れネームの形にすると、コンピューターの画面や印刷した紙を見ながら製作部が「うーん」と唸っている次第でございます。（唸る時間が長い・・・）
そして、画面上で微調整をしてはまた印刷。二つ、三つ並べて「うーん」とやっています。すごいエネルギーです。
そうして出来上がった校正を、お客様に見て頂いているのです。そのままで気に入って下さる方、もっとこだわりを出してくださる方、どちらとも大変有難く思っています。
また、異字体のようにデータにはない漢字は、製作部が他の漢字の部分をつなぎ合わせたり、時には揮毫したりと、唸りに唸った末、作り上げられています。自慢の一品です。
校正がOKになると、校正の字の通りクラリーノを切断し、一針一針縫います。一本一本の打突を思い浮かべ、「強く強く」と念じながら・・・。
そうして今日も出来上がった名札をお送りいたしました。どうか皆様に思いが届きますように・・・
「君の名に自身と誇りを」 垂ネーム工房 五岳館
「君の名に自信と誇りを」垂ネーム工房 五岳館