剣道道場 五岳館

金の兜がほしい

準優勝は銀の兜

昨日は「第2回越後くびきの剣士会剣道大会」に参加させて頂きました。なかなかこだわりのある大会で、小学生の7人制の大会です。
先鋒は小学一年生まで。次鋒は二年生まで。五将は三年生まで。中堅と三将は四年生まで。副将と大将は六年生まで。という決まりがあります。
なんと、優勝チームには優勝カップではなくて「金色の兜」が!準優勝チームには少し小さい「銀の兜」が渡されます。
選手宣誓も本当に素晴らしく「ああ、日本がこんな少年ばかりだったらどんなに素晴らしいだろう」なんて感激していました。

五岳館の一年生。マスコットキャラクターT君のデビュー戦です。

剣道の素晴らしさはいろいろありますが、私は断然「チーム力」だと思っています。一人一人で責任をもって戦いながら、チームで勝つ。それが人間力を育てるのだと思います。

一回戦。初めてのTくん。ボコボコにやられました。続く二年生のSちゃん。ボコボコにやられました。もう、訳がわかりません。しかし、俄然高学年は燃えてくるわけです。
「大丈夫。お兄ちゃんやお姉ちゃんが取り返してきてくれるから、よ-く見てるんだよ」私は二人にそう、声をかけました。

そしたら、まあ、鮮やかにすべて取り返してきてくれるんです。小さい二人はよくわかりません。「勝ったの?」「どうなったの?」・・(笑´∀`)

あれよあれよで、リーグ二回戦。T君はルールもうろ覚えで場外に出ちゃったり。こっちもハラハラ。でも、ちょっとずつ自信になっていくんですよね。Sちゃんも初めての一本を決めました。

誰かが失敗すると誰かが取り返す、その信頼と、自分もチームの役に立ちたい・みんなのために頑張りたい、という気持ちがみんなを強くしていくんです。

そして、リーグを抜け決勝トーナメントに出られることになりました。
T君が言います。「もうすぐ金の兜?」「そう、全部勝ったら金の兜だよ」「金の兜、ほしい!」「欲しいね、金の兜」

そこからは、「T君に、金の兜をかぶせたい」それが、みんなの思いになったんです。
試合の回数を重ねさせて頂くって本当に有難いことです。T君、Sちゃんがだんだん試合慣れしていくんです。重ねるほどにうまくなっていく。だから、やっぱり経験なんですね。

準決勝の苦しいところを勝ち抜いて、いよいよ決勝戦に来ました。
決勝戦、いいですね。大舞台です。みんなで円陣を組みました。T君達のはつらつとした顔!

指導員、嬉しそうなオーラを出していました。
「オレ、退場にならないように気をつけよう♪」(←興奮と怒声で退場勧告経験多々あり(^_^;))

決勝戦は、さすがに勝つことは出来ませんでした。金の兜ならず、銀の兜でした。
けれど、大将の六年生のY君は、最優秀選手賞を頂きました。後輩達のために素晴らしい戦いぶりを見せてくれました。
本当に良い一日でした。館長はハラハラドキドキでフラフラでした。(笑)
来年は、ぜひ金の兜を取りに行く。また、新しい目標が増えました。

大会を開催して下さいました皆様。剣を交えて下さった剣士の皆様に心より御礼申し上げます。

「君の名に自信と誇りを」  垂ネーム工房 五岳館

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